3月13日、探偵会社社長が依頼主の女性医師(A子さん)から不倫問題の相談を受け、その情報を悪用して性行為を強要したり、現金3000万円を奪った事件で、強制性交等罪や恐喝罪に問われた長坂健太被告(59)に対し、岐阜地裁は懲役7年を言い渡した。
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「性奴隷としての最初の仕事として、性行為をしろ。その際は動画を撮るからな」
A子さんも長坂被告もシャワーを浴びることになり、先に出た長坂被告はソファに座ってタバコを吸って待っていた。
動画を撮られ乱暴な性交を強要されて…
「奴隷なんだから、土下座して、足の指先からペロペロ舐めていくんだ」
A子さんは正座してひざまずき、「奉仕させてください」と言いながら、足の指から舐め始め、口腔性交させられた。それから避妊具を着けずに、乱暴な性交をされた。「中には出さないでください」と懇願すると、腹部に射精された。
「お前が自主的にやったんだからな。これからも続いていくからな。無期限だ。一生奴隷でいろ」
また、B氏の車にGPSを付けた状況を事細かく説明させられ、そのGPSは石鹸水で水没することになった。医師免許を携帯で撮影され、〈私は長坂さんに助けを要請しました。そのお礼として3000万円を差し上げます〉という文書を書かされた。その模様は動画でも撮影された。
この一連の流れを長坂被告は次のように説明している。
「3000万円はA子さんが警察に捕まらないように協力するための費用だった。また、A子さんは『55歳~60歳になるまで、Bさんのことはあきらめきれない』と言っていたので、その期間のサポートをするためのお金でもあった。40代のA子さんからすれば、あと15年ぐらいある。A子さんと関わらなければならない期間を考えれば、そこまで法外な金額じゃないと思った。A子さんが『肉体関係を持つから味方になってほしい』と言うのも一理あると思った」
ラブホテルを出ると、A子さんは豊橋駅まで送ってもらったが、その車中で「週2回は電話で報告すること」「月2回は会ってセックスすること」「何か裏切り行為があれば、今日の動画をネットで流す」と脅された。
長坂被告は「3000万円を受け取るのは、警察の捜査のほとぼりが冷めてからにする。知り合いの政治家にかけ合って岐阜県警の捜査を止めてもらうように工作する。オレには警察OBの知り合いもたくさんいる。厚労省に医師の処罰を軽くするように働きかけることもできる」などと話したという。
これ以降、A子さんは長坂被告に会うたびに計8回もセックスさせられることになった。