公式LINEも開設し、子どもたちだけでなく保護者の相談を受けていたのも珍しい存在だった。牧野容疑者が「家出の相談を解決した」と話していたこともある。
筆者が牧野容疑者に最後に会ったのは、今年1月の東京地裁だった。午前中にトー横で市販薬の無許可販売を繰り返していた男の裁判があり、午後には東京地裁の立川支部でもトー横関連事件の裁判があり、「立川にも傍聴に行く」と言っていた。それ以前にも、トー横に関わる事件の裁判では何度も姿を見かけた。
「オウルxyz」のXのアカウントは2023年12月を最後に更新が止まり、事実上の休止状態となっていたが、今年の1月時点では「活動を再開したい」と話していた。
「正義感の強い人だと思ってたのに、自分がそうなったとすれば気持ち悪いです」
牧野容疑者のことを知る人々は、今回の逮捕についてどう思っているのだろうか。
牧野容疑者と話をしたことがある女性(20代)は、未成年の少女との関係が思いつかないという。
「牧野さんに初めて会ったのは5年くらい前ですけど、未成年の女の子と話しているところは見たことがないですね。遠目で見守っている感じでした。未成年の子に手をだすという噂も聞いたことがなかったです。本人は『性犯罪は許さない』とずっと言っていました。正義感の強い人だと思ってたのに、自分がそうなったとすれば気持ち悪いです。ボランティア団体の人が性犯罪をしてしまうなんて」
牧野容疑者は周囲に「不動産会社の社長だ」と話しており、実際に物件を仲介されたという男性もいた。
「彼とは飲み屋で知り合ったんですけど、彼が仲介してくれたマンションに今も住んでいます。家賃を3000円下げるために大家と交渉してくれて感謝しています。逮捕されたことは残念ですけど、なんとなく怪しさもあったので、(逮捕は)答え合わせになった気がします」