高橋 ああ、出てくるね。

小泉 やっぱ出てくるんだ戦車は(笑)。

高橋 ただ行進してるだけ。

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「日本の戦車の貧弱さを示したかったのかな」

太田 パレードのシーンがね。あれはやっぱり日本の戦車の貧弱さを示したかったのかな。あと零戦のキャノピーが出てくる。

小泉 なんかその、零戦のキャノピーが出るという話をね、太田さんが打ち合わせメールの中でしきりにされていたので、出るんだろうなぁと……(笑)。

太田 三分割じゃないですか、キャノピーは。でも映画の中では一体になって運ばれてて、気になっちゃって。

小泉 あ、ちなみに実物見ると意外と違うな? と思ったのは、先日、オスプレイの実物を初めて見せてもらったんですよ。でも、なんか錆だらけで。一緒に行った日本人も、すげえ最新兵器だと思ったら、ボロボロだね……って。

アメリカ海兵隊のオスプレイ ©getty

高橋 それは使っているから。

小泉 海の上を飛んでいるからですね。でも兵器ってそういうもんですよね。

太田 現用の米海軍機とかもうめっちゃくちゃ汚れているじゃないですか。やっぱりあれは何十年も使っているからですよね。

小泉 しかも、海の上だから、すぐ錆も出るし、錆が出ないようにそこだけレタッチして塗るから、色がどんどんマダラになっていく。空軍機に比べて、圧倒的に米海軍機のマダラっぷりは違うんですよ。ピースコン(エアブラシ)で塗りがいがあるんですよね(笑)。

太田 でもあれ、空気抵抗が馬鹿にならんよなとか思って。あんなザラザラした表面で。

高橋 まあでも輸送機として使うのであれば、それはそんなに……もちろん綺麗なほうがいいだろうけど、っていうことじゃないですか。

太田 ホーネットとかもすごく汚れてますよね。

小泉 でもそれがまたカッコいい。

高橋 ステルス機はまじめに塗り直さなきゃいけないからたいへんだよね。

太田 たしかに。F-35とか……。

高橋 めっちゃくちゃランニングコストがかかるわけです。

太田 艦上型はすごいだろうな。