ダメなことその3: 部屋の湿度を低いままにする

■加湿器

 体感温度は湿度が高くなるほど上がり、低くなるほど下がる性質があります。寒いと感じたらエアコンの設定温度を上げる前に、加湿器で湿度をチェックしてみましょう。60~70%が理想です。

 加湿器と併用し、暖房機器の設定温度を2℃下げた場合、エアコンならシーズンで約3280円の電気代を節約できます。同様に石油ファンヒーターなら約3780円、ガスファンヒーターなら約5960円、燃料費を節約できます。

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湿度が低いままにしておくのはNG。寒いと感じたらエアコンの設定温度を上げる前に、加湿器で湿度をチェック ©yearsイメージマート

 節電だけでなく、風邪予防にも効果的な加湿器は、ぜひ取り入れたい家電です。加湿器の電気代は「自然気化式」と「超音波式」で1日およそ2.5円程度です。「自然気化式」は湯気が見えないもので、「超音波式」は白いミストが見えるもの。どちらも電気代が安いのでオススメです。

 ただし「超音波式」の場合は毎日のお手入れが必要になります。「スチーム(湯沸かし)」式の場合は1日の電気代が約90円と高くなりますが、お手入れいらずなので楽に清潔な状態を保つことができます。

洗濯物を部屋干しして湿度アップ

 加湿器がない……というご家庭は洗濯物の部屋干しを取り入れてみるのも手です。寒い時期は夏と比べて洗濯物のカビがそれほど繁殖しません。部屋干し臭を抑える洗剤を利用すれば、ストレスも費用も抑えながら加湿ができます。

部屋干しすることで湿度を上げ、体感温度を上げる方法も ©years/イメージマート

 さまざまな家電の節約術がありますが、無理に全部実践することはありません。簡単にできそうなところから試してみてはどうでしょうか。また電気代や燃料費は目安です。地域や気温、お住まいなどに大きく影響されるので、あくまでも参考としてください。

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