高齢になってアルコール依存症になる人は少なくありません。外に出かけて、誰かと一緒に楽しい時間を過ごしながら飲むことをおすすめします。

タバコはもちろん吸わないに越したことはないのですが、60歳を過ぎたらもうやめなくてもいいのではないかと私は考えます。

65歳から69歳の老人ホームの入居者を対象に、タバコを吸う人と吸わない人で10年後の死亡率を比べた調査があるのですが、ほとんど差は認められなかったそうです。

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肺気腫になって苦しくて仕方ないということがない限り、今になってやめたところで大きな違いはなさそうです。

60代からのダイエットは、「する方が間違っている」と力説します。小太りの方が長生きして健康という報告もあります。太っていると気にしている人の多くは、危険な肥満ではないのです。それより、栄養が摂れていないことの方がずっと健康に悪いのです。

もし、命を縮めてもスリムでいたいというのなら、無理なダイエットをどんどん重ねてください。年をとっても若々しく健康でいたいと考えたら、もはやダイエットなどしている場合ではないのです。

できるだけ家で料理を作らない方がいい理由

手抜き料理はいい手抜きの例と書きましたが、料理よりもむしろ、私は「手抜きごはん」をしてほしいと思っています。

多くの人は、「自分で料理をして食べる方がいい」と思っているのではないでしょうか。けれども、私は「できるだけ家で作らない方がいい」という考えです。

料理が何よりの趣味という人がおかずたっぷりの食事を用意しているのであれば、それはもちろん素晴らしいことです。育ち盛りの子どもがいた時は、栄養も考えて品数も豊富に料理していた人も多いでしょう。

けれども、子どもが独立して夫婦だけの生活になったり、ひとり暮らしになったりして、それほど料理に力を入れなくなった人も多いのではないかと思います。食べる量も減ったこともあり、わずか数種類の食材ですませてしまうこともあるでしょう。