「夫妻の間に愛情は存在するのか」
よく、ソウルっ子たちが話題にしていたのが「尹錫悦大統領と金建希氏の間に愛情は存在するのか」ということだった。真相はわからないが、私の知人たちの間での多数説は「尹大統領は半分愛しているが、金氏側に愛情はない」というものだった。
それがよくわかる例が2024年11月、尹大統領自身の記者会見で飛び出した。尹氏はこの会見で、金氏を巡る疑惑などについて釈明したが、そこで「私は妻のスマホの中身を見られないが、妻は私のスマホの中身を見ることができる」という事実を明らかにしてしまった。実際、金氏が尹氏のスマホで勝手に相手に返事を出し、時には尹政権の人事に口を出すこともあったようだ。
2022年5月に発足した尹政権を支える大統領室には「金建希ライン」と「検察ライン」があるとも言われた。また、尹氏が納得して決めたはずの政策が、一晩自宅に帰ってから翌朝戻ってくると、変わっていたというケースもしばしば見られたという。
2022年11月、インドネシア・バリ島で主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれた。その際、首脳たちが集まる場に尹大統領が遅刻したことがあった。そばにいた金氏の姿をあるユーチューブチャンネルが捉えていた。金氏の音声は入っていないが、なにか叫んでいた。このユーチューブを見た野党議員は「口の形をみると、あきらかにナガラ、ナガラ(行け、行け)と叫んでいた。あれが2人の関係」と苦笑する。
ソウルっ子たちによれば、金建希氏は尹氏との結婚話が浮上したとき、母親と共に占い師のところに出かけた。そこで、占い師から「この男は必ず検事総長になる」と言われて、結婚を決めたそうだ。ソウルっ子たちは「金建希は様々な事件を巡る疑惑も抱えていた。自分を守る番兵として結婚を決めたのだろう」と口さがなく噂し合ったという。

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