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戒厳令の直前、尹大統領から韓国に招かれていた
戒厳令が宣布されたのは昨年12月3日夜のことだった。尹大統領は直前まで秘書室長や国家安全保障室長らにも戒厳令を伏せていたが、武田氏はその直前に尹大統領と面会する可能性があったという。
「実は、戒厳令の直前、私は尹大統領から韓国に招かれていたんです。昨年10月の衆院選で私が落選した直後、『慰労会をするから韓国に来ませんか?』と誘ってくれた。結局、予定が合わずに行けなかったのですが、指定された日は戒厳令を宣布する2日前でした」
青山氏が「その日に会っていたら戒厳令の相談をされたかもしれませんね」と問いかけると、武田氏はこう答えた。
「どうだったでしょう。ただ『慰労会をする』と言うくらいですから、少なくとも私に連絡をくれた11月上旬の時点では、戒厳令は考えていなかったと思うんです」
「文藝春秋」4月号(3月10日発売)及び、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」(3月9日公開)に掲載した対談記事「尹大統領を擁護する」では、戒厳令が宣布された要因や、日本通で知られる尹大統領の素顔に加え、次期大統領候補として有力視されている野党「共に民主党」の李在明代表の対日政策などについても語っている。
