A子の小学校の卒業文集のタイトルは「私は成長しました」。自身の振る舞いを反省するかのような筆致でこう書かれている。
〈私は4年生になって友達とうまくいかない時がありました。だけど自分が悪いと思いました。自分がみんなに悪い事をしてしまったからだと思いました〉
高校は1年ほどで中退
だが、その反省が実を結ぶことはなかった。中学に入ってからも小学校時代の“事件”を知っている同級生から孤立し、高校は1年ほどで中退。その後、内田のSNS上にA子が頻繁に登場するようになるなど、2人は関係を深めていく。A子が勤務態度を理由に職場を解雇された際には、内田が複数人のグループで職場に押しかけ「謝罪してほしい」と因縁をつけたという。そんな歪な師弟関係を育んだ2人がターゲットにしたのが村山さんだった。
未明から雨の降る石狩川上流の神居大橋。場所によってはかなりの深さがあり、急流が渦を巻く。内田は事前に防犯カメラがないことを把握しており、証拠隠滅のため村山さんの衣類を脱がせ、別の場所に遺棄。必死の抵抗も虚しく、女たちは2人がかりで10メートル下の波立つ川面に村山さんを突き落としたのだ。
2024年6月17日、ゴミ出しに出てきた内田の母親に小誌記者が声をかけた。
――事件について聞かせてもらえないか。
「すみませーん」
――娘さんのご様子は?
「接見できてないので、すみません。本当何もお答えできませんので」
事件現場となった「神の里」には未だ数多くの献花が集まっている。
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