リクルートは6日、「SUUMO住みたい街ランキング2025首都圏版」を発表した。
調査は東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城に住む20代から40代の男女1万人を対象に実施された。
1位は8年連続で「横浜」、2位は2024年に続き「大宮」、3位も2024年に続き「吉祥寺」でトップ3に変化はなかった。だが2位の大宮は得点を大きく伸ばして吉祥寺との差を広げていて、「横浜」「大宮」の2強体制となった。
4位は「恵比寿」、5位は再開発が進む「東京」で前回9位から大きく順位を上げた。6位は「池袋」、7位「新宿」、8位「品川」、9位「目黒」、10位「渋谷」で上位10の街のうち、トップ3以外は全て山手線の駅だった。
注目は、2024年の51位から33位にジャンプアップした「上野」。調査によると、20代の女性とシングル世帯の女性からの支持が大きく伸びているという。
「上野」に住みたい理由としては、「魅力的な文化・娯楽施設が充実している(映画館、劇場、美術館、博物館など)」が158都市中3位と順位が高く、「通勤・通学など特定の場所に行きやすそう」が32位、
「街に賑わいがある」が33位、「魅力的な商店街がある」が39位、「公園が充実している」が40位、「幹線通り沿いに生活に必要な施設が揃っており便利だ」が42位などとなっている。
上野の周辺には、多数のイベントが行われている「上野公園エリア」や、異国情緒溢れる買い物スポット「アメ横エリア」、古き良きものが残る「谷根千」エリアや「浅草・かっぱ橋エリア」などがあり、日々刺激のある暮らしを送れるのが人気だという。
また「東上野」は老舗の他に近年話題のカフェなどお店が多数出店し、劇場やワイナリーもオープンしていて、注目されている。
今回のランキングの傾向としてリクルートは、電車の乗り降りだけではない多機能化が進む巨大ターミナル駅が躍進したほか、物価高や家賃高騰を受けて「郊外ターミナル駅」や利便性と独自の魅力を持つ街が再評価されている、と分析している。