最初はグラビアアイドルを目指していたにもかかわらず、AVデビューすることになった桃園怜奈さん(28歳)。いきなりAVデビューの理由とは? セクシー女優の仕事を彼女が天職と感じる理由とは? 文筆家の寺井広樹氏の新刊『高学歴AV女優』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/最初から読む)
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デビュー理由は「1人暮らしの費用捻出」だった
――学生のときは最初、グラビアアイドルをやりたかったそうですが、例えばどういう人を目指してたんですか。
桃園 誰かな……。深キョン(深田恭子)は一生の憧れですね。
――グラビアアイドルを目指していてなぜAV女優に? 近いといえば近いですけど。
桃園 あちこちでいろんな理由を言っているんですけど、本当のことを言うと1人暮らしするためです。実家から大学までは1時間ぐらいなので、大学に入ったときは実家から通ってたんですね。でもサークルの子らがみんな一人暮らしで、夜中に集まって朝まで大学の前で飲んでるから、それに交ざりたくて。私、飲み会大好きで楽しいこと大好きなんで。「終電で帰るの嫌やから一人暮らししたい」と母に言ったら「うちにはそんな金ない」っていうから、「じゃあ自分で全部やるわ」と。一人暮らしするお金のためにAVに出ることにしました。
――いきなりのAVデビュー、かなり大胆です。
桃園 「まぁいっか」と思ってノリでやりました。私って何事にも抵抗がないんです。だから、ノリとお金が理由ですね。
――お金はそれなりに稼いでたんですか。
桃園 普通のバイトよりはかなり。私、専属なんで月1本出て、言うたら月1日働くだけで、普通の会社員の何倍もの金額がもらえたんです。タイパ・コスパがめっちゃいい。私はタイパ・コスパ大好きなんで、この仕事は合っていると思いました。大学のときは3本しか出ませんでしたけど、それでもある程度まとまったお金にはなりました。
――すべて要領がいいというか、効率がいいですよね。高3の夏休みから勉強始めて大学に入る。男の子は短時間で抜いて黙らせる。月1日働いて暮らす……。