チャイナ服で瓦割りをする動画がインスタグラムで総再生回数2億回以上となり“日本一強い女子アナ”と話題となっているフリーアナウンサーの堀江聖夏さん。昨年7月には教育関連の会社を立ち上げ、社長としての一面も持っている。

 彼女が子供の教育へ力を入れる背景には、AKB48を“突然辞退”した過去があった。(全2回の2回目/続きを読む)

フリーアナウンサーの堀江聖夏さん ©深野未季/文藝春秋

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テレビに出た次の日から、いじめが突然始まった

ーー小学生時代は空手をやっていた堀江さんですが、芸能活動を始めたのもその頃ですね。

堀江聖夏さん(以下、堀江) 小学4年生の時に事務所に入って、子役としてバラエティ番組の再現VTRに出演しました。「モーニング娘。」を見てアイドルに憧れていたのもあって、小学4年生の時には「花やしき少女歌劇団」というグループで歌って踊っていました。

ーーただその頃に小学校ではいじめに遭っていたそうですね。

©深野未季/文藝春秋

堀江 やっぱり芸能界って華やかな世界だったので。テレビに出た次の日からいじめが突然始まりました。今でもすごく覚えているんですが、教室に着いたら私の机や椅子がなくなっていて。その前からいじめが流行っていたので「ついに私の番が来たな」とわかりました。クラスメイトに無視されるぐらいだったら、まだかわいかったんですけど、上の学年の子が私のところにわざわざ来て酷いことを言ったりしてきました。

ーーいじめられたことを家族には言ったんですか。

堀江 ちょうど1番下の弟が生まれるタイミングで、母が入院していたので、自分からいじめを受けているとは言えなかったんですけど、祖母は感じ取ってはくれたみたいで「学校に行ってポジティブに好きなことをしていたら、いじめている方も楽しくなくなるから、行ってきなさい」と言われて。

©深野未季/文藝春秋

 学校では20分の休憩時間になっても誰からも遊ぼうと誘われなかったんですが、私は先生に特別に許可をもらって学校に好きな漫画を持って行って、その漫画を全部ノートに描き写すことで、自分の世界に没頭していました。そうやって自分が楽しいことをしていると、祖母が言ったように、徐々にいじめはなくなっていって。祖母の強気でポジティブな発言にはとても救われました。後に教育に携わりたいと思うようになった理由でもあります。