AKB48辞退の真相
ーー2006年、13歳の時に「AKB48第3期追加メンバーオーディション」に合格します。順調にいけば渡辺麻友さん、柏木由紀さんと同期としてステージに立てたはずですが、堀江さんは正規メンバーになる前に辞退をします。なぜだったんですか?
堀江 実は今でもはっきりと辞退した理由は知らなくて。家に帰ったら活動を辞退することになっていました。
ーーアイドルに憧れていた堀江さんにとってはせっかくのチャンスです。辞退はショックだったのではないですか。
堀江 その頃は小学生ながらもいろいろ夢を描いていたんです。だから辞退した後にAKB48がどんどん売れていく姿を見るのがつらくて。一時期はテレビを見られませんでした。
自分の意思でAKB48を辞めたわけではなかったので。それでも「辞めたくない」って言葉を言えなかったんですよね、周りに流されて。その経験を機に環境のせいだったり、誰かのせいにするんじゃなくて、自分の言葉で自分の気持ちをちゃんと伝えなきゃいけないと思いました。
ーーその後も芸能活動は続けますね。
堀江 AKB48を辞めた後も歌って踊ることは好きだったので、エイベックスに入って、高校生の頃には東京・下北沢の本多劇場でミュージカルに出演したりもしました。
ーーそこから、なぜアナウンサーを目指すことになったのでしょう。
堀江 受験も控えていた高校3年生の時に、蚊に刺されて熱が出て、入院しました。病院では携帯電話もなく、見られるのがテレビだけだったんです。その時に毎日「めざましテレビ」でお天気を伝えてくれる皆藤愛子さんの姿に勇気をもらって。その入院中にセント・フォースに「入りたいです!」って電話をしました。
ーーすごい行動力ですね。
堀江 当時はまだ17歳だったので入れなかったんですけど、大学に入学してミスコンでグランプリになったので、すぐにセント・フォースに電話をしてそれで入りました。皆藤さんの姿に憧れたのはもちろんなんですけれど、AKB48を辞めたくなかったことを自分の言葉で伝えられなかった後悔も大きくて。ちゃんと自分の言葉で伝える仕事をしたいという思いも強かったです。