夢を追って海を渡った2人の日本人メジャー投手が、早くも崖っぷちだ。
1人目は中日からナショナルズに移籍した小笠原慎之介投手(27)。現地時間3月21日にマイナーリーグ降格が発表された。
「オープン戦は5試合に先発、計12回を投げて防御率11.25と振るわなかった。背水の陣で臨んだ20日、メッツとのオープン戦では4回途中8失点と炎上。降格について本人は『成績も残せていないし当然』と淡々と語っていました」(スポーツ紙記者)
2人目は、マイナー契約で阪神からフィリーズに移籍した青柳晃洋投手(31)だ。サイドスローの独特なフォームが持ち味だが、結果を残せていない。
「2月にメジャーのキャンプに招待選手として参加しましたが、オープン戦では救援4試合、計3回で防御率12.00。3月15日にはマイナーへの配置転換を命じられた。青柳は『メジャー昇格のチャンスを得られるよう頑張るしかない』と必死です」(同前)
「このままでは上沢直之投手のように“1年で出戻り組”になるかも…」
小笠原は日本球界で主要タイトル無冠。青柳は21年から2年連続で最多勝と最高勝率を同時獲得したものの、24年は二軍暮らしを経験し、2勝止まり。2人とも当初からメジャー挑戦を不安視されていた。
「このままでは、今季から日本球界に復帰した上沢直之投手(31)のように“1年で出戻り組”になるかもしれません。上沢は昨季、ポスティング制度を利用して渡米しましたが、1年で帰国。古巣・日ハムではなくソフトバンクに移籍したことで事実上のFA移籍と見られ、ファンからの批判も止まない。小笠原と青柳もその二の舞になりかねません」(同前)