中学の受験業界で圧倒的な実績を誇ってきたサピックス。しかし「週刊文春」が今年の合格実績を集計したところ、御三家・御三卿・新御三家と呼ばれる難関校において、合格者数が前年比で計127人も減少したことが分かった。

“絶対王者”のサピックスで一体何が起きているのか。週刊文春は、「サピックスの全てを知る男」と評される教育事業本部長の広野雅明氏に話を聞いた。

「よくここまで頑張った、と…」

――今年のサピックスの合格実績について。

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「今年受験をした世代は、小学1年生で新型コロナに遭遇した世代で、その影響を強く受けました。コロナ禍でクラスを増やせず、低学年で募集をあまりしなかった。生徒数が減ったにも関わらずよくここまで頑張った、というのがサピックス内での評価です」

かつての入試風景 ©文藝春秋

――サピックスの御三家の合格者数が減ったのは、御三家自体の人気に陰りがあるからでしょうか?

「麻布の今年の東大実績はよくありませんでしたが、来年は挽回する可能性が高い。東大実績が悪い年はいっぱい浪人が出ていますから、その分翌年の合格実績が増えます。

 この2年ぐらい麻布、武蔵が出願者数を減らしていますが、今が底かなと思っています」

 インタビューの全文は「週刊文春 電子版」で公開中。今年の中学受験トレンドから、高校無償化の影響まで、“サピックスの全てを知る男”広野雅明氏が明かした最新受験情報を掲載している。さらに電子版では、大手中学受験塾の合格実績一覧表や、専門家による詳しい解説も配信中だ。

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