経営統合に向けた交渉が破談となった日産とホンダ。日産では3月11日、内田社長ら執行役がほぼ総退陣する人事が決まったことで、今後はホンダとの経営統合を再協議するかが焦点となった。
今後の日産とホンダの行く末はどうなるのか。月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」掲載のインサイドレポートを紹介します。
井上久男「トランプ関税ショックが日産・ホンダを“再接近”させる 鴻海と『日台4社連合』誕生か」
7500億円もの巨額最終赤字になる見通しの日産は、もはや単独で生き残るのは至難の状況。そこに、トランプ関税ショックが重なって、日産・ホンダの再接近が起こる環境が整ってきた。
井上久男「ホンダ三部社長と鴻海関CSOが盃を交わした夜」
内田誠氏が日産社長を退任し、ホンダの再交渉はありうるのか……。ホンダの強引な子会社化提案が日産内部に“感情的なしこり”を生んだという交渉の詳細をレポート。さらには、エスピノーサ新社長による再交渉の可能性を探ります。
井上久男「日産“鈍感力”社長にいら立つホンダ“暴れ馬”社長」
「ホンダと日産が周囲の想定より経営統合交渉を急いだのは、ある新興勢力の存在があった」と語る井上久男氏。その勢力とは何なのか、またホンダが日産を「欲しがった」理由、当時の日産の経営事情、日産の内田誠社長に対する社内での評価などを分析します。

井上久男「ホンダとの協議を蹴った“プライド高き”日産に残された4つのシナリオ」
経営統合の破綻ののち、ホンダと日産に考えられる動きとしては何があるか。井上久男氏は「4つのシナリオ」に分けて考察します。それぞれのシナリオにおいて、「5年間で抜本的改革をできなかった」と評される日産の内田誠社長の立ち位置はどのように変化したのでしょうか。

大西康之「日産・ホンダはなぜ決裂したのか? 自動車野郎がいない日産エリート」〈裏読み業界地図〉
昨年末、ホンダと日産の経営統合に向けた会見を見て、三部敏宏ホンダ社長、内田誠日産社長ともにどこか気迫のなさを感じたという、ジャーナリストの大西康之氏。同時に、会見にもうかがえるような日産の「何がしたいのかはっきりしない」という資質は、社としての歴史の中でも常に見られてきたものであるといいます。

「日産・社外取の思惑、魚谷氏のコンサル人脈、農林中金の退職金は、ヤマダ3人目の後継」〈丸の内コンフィデンシャル〉
ホンダは日産への子会社化を提案するも、日産の12人の取締役のうち10人が反対し、統合検討は打ち切られました。では、賛成の2人、反対の10人にはそれぞれどのような思いがあったのでしょうか。関係者の証言から振り返ります。
「ホンダ日産破談と日経の不誠実、米騒動報道に現場感ナシ、石破・麻生会談の裏読み」〈新聞エンマ帖〉
ホンダ・日産の統合破綻について、各新聞社が2月5日の時点で一斉に報じた中、沈黙を守っていた日本経済新聞。翌6日には遅れて一面トップで報じるも、その内容には歯切れの悪さが目立ちました。背景には何があったのでしょうか。
井上久男「日産ホンダ三菱連合はトヨタ連合に対抗できるか」〈2025年の論点〉
ホンダ×日産について、かねてから取材を続けてきた井上久男氏。本記事では「クルマのスマホ化」や各社の海外展開など、日本の自動車業界の未来についても幅広く考察しました。
内田誠「日産新社長『脱ゴーン』私の秘策を語ろう」
2019年12月に日産の社長に就任した内田誠氏。就任から半年後の2020年5月には、社長に至るまでのキャリア、「ゴーン事件」への受け止め、日産の厳しい経営状況を改善するための施策について、本誌の取材で語っていました。
※新たな記事を追加しました(2025年4月28日8:00追記)
