そこで好みの女子小中学生がいる家に目星を付け、「女の子が身動きできないようにして“太ももプレイ”をしよう。家人がいたら殺してしまおう」という極端な犯行計画を立てた。
事件当日、関口はホームセンターで牛刀と粘着テープを購入し、いったん自宅に戻ってローションを持参し、自転車で再出発した。
まずは第1候補だった家に入ろうとしたが、侵入する前に家人に見つかってしまい、慌てて退散した。
次に第2候補の家に行ったが、そこはカギが掛かっていて入れなかった。
どうしようかとしばらく放浪していたとき、見つけたのが裏庭に女子中学生の赤いジャージが干してあった被害者の家だった。
その日、たまたま華菜さんは風邪をひいて中学校を早退して帰宅していた。田舎の風習で玄関は施錠しておらず、和室でテレビを見ていた祖父母に「ただいま」と声を掛けることもなく、帰宅後はリビングで録画していたテレビを見ていた。
事件前、家の中で飼っていたトイプードルが何かの気配を感じたのか、やたらと吠えるので華菜さんはうるさくなり、ヘッドホンを付けて見ることにした。そのために周囲の声が聞こえなくなった。そこへ侵入してきたのが関口である。
廊下には血まみれの祖母が…
「ガチャン!」
関口は物音に気付いて玄関口まで出てきた祖母の首をいきなり刺した。そのまま土足で上がり込み、座っていた祖父の首も刺した。2人は何が起きたのかさえ分からずに死んでいったに違いない。
華菜さんは何かが倒れるような物音に気付き、「きっとおじいちゃんかおばあちゃんが何かを倒してしまったのだろう」と思い、様子を見に行こうとしたところ、台所で血の付いた包丁を持った男と鉢合わせした。
「だ、誰なの?」
「うるせえ!」
返り血を浴びた彫りの深い顔をした男。華菜さんは後ずさりしたが、男は包丁を突き付けて接近し、
「ひざまずけ!」と命令してきた。言うことを聞かないと殺されると思い、テーブルの方を向いて膝立ちになった。
飼い犬のトイプードルが近くに来て、ワンワンと激しく吠える。男は邪魔になったのか、「2階へ行こうか」と二の腕をつかんだ。
すると廊下には血まみれになった祖母が仰向けになって倒れていた。すでに生きている気配はない。
その横を通り、階段付近まで行くと、和室が見えて祖父が血の海の中で倒れていた。

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