「褒め」を求めてくる人たちの心理

褒めますおじさん 意外とどの世代でも、“褒め”を欲してるんだなと。小学生から、上は82歳の方がいました。大人だと、「最近そんなふうに褒められたことない」という方が本当に多いです。

 僕はそんなにうまいことを言ってるつもりもないんですけど、「その髪型かっこいいですね」というような、単純なことでも嬉しいと言ってくれるのは、普段みんな褒められることが少ないのかなっていうのは、感じますね。

 あと、とにかく話を聞いてほしいという人も結構います。

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――どんな話をされるんですか。

褒めますおじさん 身の上話とか、今日こういったことがあって……という雑談とか。褒めてほしいよりも手前の段階で、ただただ自分の話を聞いてほしい、自分を認めてほしいみたいな欲求もあるのかなと思いますね。

――身の上話って結構ヘビーじゃないですか?

褒めますおじさん ヘビーな人もいますね。「親の借金を押し付けられそうで、今から夜逃げします」という人とか、「今日出所してきた」とか。僕が“知らない人”だからこそ、そういうヘビーな話が言えるのかなと思います。

――お客さんの人生に触れるような瞬間がありますね。

褒めますおじさん そうですね。どんな人にも、「自分の人生は自分のものなので、自分がやりたいことをやればいいと思います」と言うんですが、とはいえ、それこそがなかなか難しいことだとも思っています。

 特に組織に属する人は自分の意見ばっかり言えるわけじゃないし、我慢しないといけないことも多いだろうと思う。僕自身ずっと会社勤めをしてきたので、そう思うことはよくありましたし。