車の中へ引きずり込まれそうになったことも

――警察には伝えたんですか。

ももせ お母さんが何回も警察署に行ってくれていました。警察官の方も定期的に家に電話かけて「大丈夫ですか?」と言ってくれたり。見回りの強化もしてくれました。警察官が周りにいるとなったら、ストーカーもどっかに行ってくれるので、すごく効果はあったのかなと思いますね。

©釜谷洋史/文藝春秋

――その状況だと男性自体が怖くなりませんか。

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ももせ かなり怖かったです。今も癖になっちゃっているんですけど、そういう変な人って今までの経験で、目が合ったら何かを仕掛けてこようとすることが多くて。警察官の方にも「訳がわからなくなっちゃっている人は、目が合ったら同意だと思ってしまう」と言われました。

 そこから、人と目を合わさないように歩くことが癖になってしまっていて。だから私は今も歩く時に視野がすごい狭くなって、周りからは「それはむしろ危ないよ」とは言われているんですけど……。

 ストーカーって、だいたい背後からついてくるんですけど、たまに私を待ちぶせている時に対面して目が合っちゃうことがあって。中学生の時に、目が合ったストーカーに車の中へ引きずり込まれそうになったことがあったんです。

 その時は通りすがりのマダムたちが「あんた、何してんの!」って言ってくれて事なきを得ました。本当にそのマダムたちには感謝しかないです。全然知らない人でしたもん。だから、この胸のことで怖い目には今までかなり遭ってきています。

――それは男性に恐怖感を抱きますよね。恋愛とかはどうだったんですか。

ももせ 高1で、初めてお付き合いしました。同じ軽音楽部にいた同級生で、ギターの子でした。すごくおとなしい子で、初めは「この人、何考えてるかわからんな」って感じだったんですけど、私の目を見てしゃべってくれる人だったんですよね。

 初めて私に会った人って老若男女関係なく、視線が私の首より下に行きがちなんですけど。でも彼にはそれがなくて。だから、私のことを人間としてちゃんと見てくれている感じがあって。初めはただの友達だったんですけど、いつの間にかお付き合いに発展しました。

次の記事に続く ブラジャーは10万円でオーダーメイド、外食では「胸で鍋をバーンと倒しちゃって…」“バスト129cmMカップ”の知られざる苦労

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