〈今回の40周年ツアー、最初に若いマネージャーくんが『大きなコンサートホールでガーンとやりたい』と言った時には、『気持ちはありがたいけど、もういいんじゃないかな』って言ったんです。

 私の一番の懸念事項は、そんなにはお客さんは来てくれないんじゃないかって、正直そう思ってたわけです。初代マネージャーのオヤジさんなんて、『いやぁさすがに埋まらないんじゃない?』って言うし、それには正直カチンときた(笑)。

 だけど、どうだ! 全部ソールドアウトだぞ! 私が一番ビックリしてますけれど、心から感謝申し上げたいと思います〉

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 満員のホールで「初戀」「白い炎」「情熱」と人気ナンバーを立て続けに歌い上げたあと、そんなトークをして拍手喝采を浴びていたのは斉藤由貴(58)。2月・3月と全国7都市、8公演の40周年ホールツアーを見事に完走した。

斉藤由貴 ©時事通信社

デビュー40周年を迎えた“魔性”の斉藤

「昨年の前半に30年連れ添った夫と離婚をしていたことが明らかになったのが、2024年末。何かそのあたりについての心境もこぼすのではないかとも思われましたが、それはなかったですね。

 中山美穂、南野陽子、本田美奈子など1985年デビュー組は今年40周年。現役で歌手活動や役者業で活躍しているなかでも、斉藤由貴は際立った存在です。そこにはやはり“魔性”というキーワードがあるのでしょう」(芸能デスク)

 1984年に第1回東宝シンデレラオーディションをきっかけに芸能界に。翌1985年に「卒業」でレコードデビューして「スケバン刑事」ではドラマ初主演と、スター街道を駆け上がってきた斉藤由貴。

 彼女が“魔性”を謳われるのには、これまでの「道ならぬ恋愛歴」がある。

 最初は1991年に故・尾崎豊との交際報道があった。斉藤は独身だったが尾崎には妻子があった。

「斉藤は『同志みたいな感じなんです』と説明しましたが、カリスマ的存在の尾崎のファンからの猛攻撃に遭いました。翌年に尾崎が急死したことでこの交際すら伝説となった感がある」(同前)