鞭で殴打し、ベランダに監禁
劇中の継母がそうだったように、キムも幼少期に親から虐待を受けていた女性で、血の繋がらない姉弟に負の連鎖を引き継ぐ。朝食を与えない、汚れた服を着せたままにする、怒りに任せて鞭で殴打する、ベランダに閉じ込める等々。姉弟は継母を恐れ極端に口数が少なくなり、その年の冬には薄着のまま外で遊ぶようになる。が、近隣住民は誰も助けようとせず、父親も見て見ぬふりをしていたというから呆れる。
2015年4月、姉だけが平沢市に住んでいた祖母の家に移され、虐待はウォンヨンくんだけに集中し、同年11月から自宅浴室に監禁。
日に日に衰弱する彼を、父親は小学校の予備招集日に連れていくこともなかった。このとき父親は、息子の成長が遅く、近々引っ越す予定だと説明したそうだ。
映画で子供は生存したが、現実では…
映画では最後、少女が継母に殺される寸前に主人公が助け出し安全な日々を取り戻すことになっている。しかし、実際の結末は非情だ。
キムは2016年1月28日からウォンヨンくんにワックスを浴びせ、2月1日には服を脱がせ冷水を浴びせ続けた。そのまま20時間が過ぎたころ、ウォンヨンくんは衰弱死(享年7)。実父と継母は彼の遺体を布団に巻いて放置し、腐敗が酷くなった同月12日、平沢市清北面の野山に遺棄、埋葬した。
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