ディズニープリンセスのコスプレで話題の食用かぐやさん。自身の中学時代の卒業アルバムとコスプレ写真を並列し、「努力型のプリンセス」としてSNSで発信、メディアにも取り上げられた。
そんなディズニープリンセスとコスプレ好きの食用かぐやさんに、コスプレのきっかけからプリンセスの魅力、そして“努力”の裏話を聞いた。(全2回の1回目/続きを読む)
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「努力型のプリンセス」と名乗る食用かぐやさん
――「私は努力型のプリンセス」としてビフォア・アフターの写真をSNSで上げていました。もともと、プリンセスに憧れがあった?
私は努力型プリンセスだからね
— 食用かぐや (@yuhina87) January 2, 2025
とっても強いの pic.twitter.com/XhTxxCNdhe
食用かぐやさん(以降、かぐや) 子どもの時からディズニーで育ってきていたので、プリンセスへの憧れはずっとありました。ディズニーだけじゃなく美少女系のアニメも見たりとか、かわいいものに対しての憧れがとにかく強かったですね。
――憧れから、実際にコスプレを始めるようになったきっかけは?
かぐや 中学時代は容姿に強いコンプレックスがあって、人前に出るようなことは一切したくなかったんです。その時ちょうど「にんにく鼻」という言葉が出始めた時期で、自分に当てはめてしまって、鏡を見て泣いたりしていました。
あと、私は本当にディズニー大好きって感じの子だったので、当時流行っていたJ Soul BrothersとかK-POPとかの話題にまったくついていけなかったんですね。
――容姿に対するコンプレックスと、趣味の違いで孤立するような感じになっていた?
かぐや そうですね。あと、小学校からの友だちが場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)になってしまって、自分以外とはほとんど話ができなくなってしまったので、自然とお世話係みたいになったんです。そうすると、学校ではさらにのけ者扱いになってしまって。
でも、知り合いが誰もいない高校に入ったんですね。偏差値の低いギャル校みたいなところだったんですけど、過去の自分を知られていない安心感もあったし、自分のクラスはゴーイングマイウェイな子ばっかりで。
涙袋を描いてドキドキしながら学校に行ったら、隣の席のギャルは授業中に…
――ギャルから学ぶことも多かった?
かぐや 中学からスマホは持ってたんですけど、高校入学と同時に親がネットを見られるようにしてくれて、スマホでメイク動画とかコスプレイヤーの存在を知ったんです。
それで、ドキドキしながら当時流行っていた涙袋を描くメイクをして学校に行ったら、隣の席のギャルは授業中に鼻ピアスを開けていて。
――隣の席の子はさらに上を行く自己表現をしていたというか。
かぐや 隣のギャルからしたら、私の涙袋メイクなんてちっちゃな冒険でしたね(笑)。
そんな感じでクラス全体が、「自分がいいんならいんじゃね?」みたいな、互いに干渉し合わない環境だったのがすごく楽でした。