2/2ページ目
この記事を1ページ目から読む
トランプ大統領は暗号通貨を推進
トランプ大統領は就任早々、暗号通貨を推進する大統領令に署名し、ハワード・ラトニックを商務長官に、ポール・アトキンスをSEC委員長に指名した。ふたりとも暗号通貨の推進論者である。SECが定めた上記ガイドラインも撤回した。マスクが率いる政府効率化省の略称「DOGE」は、暗号通貨の「DOGE」に由来している。
なぜトランプ政権は暗号通貨を推進するのか。関税アップによってトランプ政権下での米経済の失速が懸念されているが、その一方でトランプ大統領は支持者たちに経済成長を約束している。この矛盾を解消するために、暗号通貨によるバブルを演出するのではないかと中野氏はレポートで警鐘を鳴らしている。
ほかにも、中野氏のレポート「暗号通貨バブルは必ず崩壊する」では、暗号通貨が国家の通貨として成り立たない理由や、テクノ・リバタリアンによって作られる「ポスト・トゥルース」の世界などについても詳述されている。同レポートは「文藝春秋」5月号(4月10日発売)、および月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」(4月9日配信)に掲載されている。

出典元
【文藝春秋 目次】大特集 トランプ劇場まるわかり/E・トッド 米欧の分裂と日本の選択/コメの値段はこの秋も上がる/肩ひざ腰のアンチエイジング
2025年5月号
2025年4月10日 発売
1200円(税込)