改造したハイエースで車中泊しながら日本一周の旅を続ける、カップルYouTuberの小娘さん(31)とるいぱちさん(45)。ふたりのYouTubeチャンネル「バンライフ狂」では、バンライフのリアルな生活事情やカップルの赤裸々なやりとりなどを発信し、登録者数20万人超の人気を誇る。2人の出会いから車中泊生活の実態まで、赤裸々に語ってもらった。

YouTubeチャンネル「バンライフ狂」を運営する小娘さん(写真提供=「バンライフ狂」)

“姉の元カレ”と20年ぶりに再会して、交際に発展

 小娘さんとるいぱちさんの出会いは、小娘さんが7歳の頃にさかのぼる。当時、るいぱちさんは小娘さんの腹違いの姉と付き合っており、デートについてきた小娘さんに縄跳びをプレゼントした。小娘さんは「第一印象は、『縄跳びを買ってくれた優しいお兄ちゃん』でした」と振り返る。

 その後、2人は20年近く会うことがなかったが、小娘さんが26歳の時、Instagramを通じて再会。るいぱちさんは「その日が、クリスマスだったんですよ。男友達と地元の居酒屋で飲んでたんだけど、『男だけなのも寂しいからキャバクラ行くか』って話になって。で、小娘がキャバクラで働いてるって言っていたのを思い出して、『今から小娘の店行きたいんだけど』って連絡したんです」と当時を振り返る。

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 小娘さんは「その日から、24時間365日ずっとるいぱちと一緒にいます」と語り、るいぱちさんは「その日、30分くらい2人きりで夜道を歩く時間があったんですよ。その時間が、すごく楽しくて、心地よかったんですよね」と、2人の関係が急速に深まった理由を説明した。

 その後、るいぱちさんが会社を手放したタイミングとコロナ禍が重なり、バンライフを始めることを決意。小娘さんも「私も一緒に行く」と即答し、2人での日本一周の旅が始まった。

「バンライフ狂」のるいぱちさんと小娘さん(写真提供=「バンライフ狂」)

300万円で買ったハイエースを“魔改造”して、バンライフを満喫

 バンライフを始めるにあたり、2人は中古のハイエースを購入し、DIYで改造。るいぱちさんは「車体を300万円弱で買って、DIYに100万円くらいかけましたね」と説明。特にこだわったのがバッテリーだ。

「1年中、車で生活するから、自宅と遜色ないくらい快適に過ごせるようにしたい。そのためには、電子レンジ、オーブントースター、炊飯器、ドライヤー、ヘアアイロンといった生活に必要な家電は、全部使えるようにしたいじゃないですか」

 バンライフの生活費について、るいぱちさんは「月にもよりますけど、ガソリンや光熱費も入れて2人で月15万円から20万円の間くらいで納まりますね」と明かす。小娘さんは「ソーラーパネルを積んでいるので、電気代はかからない。水も湧き水を利用すれば、タダですから」と、経済的なメリットを語った。

 2人の日々の生活について、るいぱちさんは「基本的に計画を立てないで旅しています。毎朝起きてから、『今日どうする?』って決めるんです。1日中ゲームをする日もあるし、仕事漬けの日もあるし、スノボや海水浴とアクティブに動き回る日もある」と説明。

バンライフを始めてからは、毎年2人でスノーボードを楽しむようになったという(写真提供=バンライフ狂)

「日本中を回っていたら、視野が広がった気がする」2人が語ったバンライフの魅力

 バンライフの魅力について、るいぱちさんは「夏はよく海沿いに車中泊します。後ろのハッチバックを開けて、車内のベッドに寝転ぶと、目の前には一面の海が広がっていて、まさに究極のオーシャンビューですよ」と語り、自然を身近に感じられる生活の魅力を伝えた。

 バンライフを通じて、小娘さんは「私、元々人にあんまり興味がなくて。限られた仲良い人とだけ絡んでればいいじゃんって思っていたんです。でも、るいぱちは私とは真逆の、人に興味津々なタイプ。そんなるいぱちと一緒に日本中を回っていたら、私自身の視野も広がった気がするんですよね」と、自身の変化を語った。

 最後に、2人の今後の夢について聞いてみると、るいぱちさんは「いつかは拠点を構えなきゃいけないと思うんだけど、そのときは『移動できるトレーラーハウス』にしたいなって思っています。トレーラーハウスなら、家ごと引っ張って移動できますからね。そこに小娘がいれば完璧です」と語った。

 それに対し、小娘さんは「私は、るいぱちが行きたい場所に着いていきます(笑)」と答え、2人の絆の深さを感じさせた。

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