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日本はどうすれば良いのか?
トランプ政権は、「現実」は認識できていても、ネガティブな感情に囚われるあまり、「政策の立案と実行」の次元で誤っているのです。トランプ、ヴァンス、マスクが進める“ルサンチマンの政治”は、米国の内部崩壊をさらに加速させるだけでしょう。
「西洋の敗北」「西洋(米欧)の分裂」を受けて日本はどうすればよいのか。日本がかなり困難な状況にあることは間違いありません。米国が当てにならないなかで、中国と対峙しなければならないからです。
現状で私がお勧めしたいのは、欧州と米国のヒステリーに極力関わらず何もせずに静観すること、しかし密かに核武装を進めることです。(通訳 大野舞)
※トッド氏へのインタビュー記事全文(約10000字)は、「文藝春秋」2025年5月号、および月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋 電子版」に掲載されています(「米欧の分裂と日本の選択」)。
全文では以下の内容も語られています。
・「米国=仲裁者」という茶番劇
・西洋との共存を望んでいたロシア
・「核の傘」は幻想にすぎない
