「漫画を描くことがすっごく楽しいんですよ……!」
林田 キツいとは聞いていましたし、実際大変ではありますが、今のところ大丈夫そうです。アパレル業界で働いていたとき、ブラックに近い環境に身を置いていたこともあるので(笑)。ただ、それ以上にもうヤバいんですよ……漫画を描くことがすっごく楽しいんですよ……! 洋服を作っているときと同じアドレナリンが出まくっています!
――なんと頼もしい! アパレル時代の同僚の方々も『アパレルドッグ』を読んでいるのでしょうか?
林田 はい。「このキャラってあの人がモデル?」ということをよく聞かれます(笑)。スバルちゃんははっきりとしたモデルが存在するんですが、主人公のソラトは、私が業界で会ってきたマーチャンダイザーの方々全員と自分自身もちょっと混ざっています。今まで出会った一人ひとりを糧にして、「いただきます」と手を合わせるような気持ちで描かせていただいています。
担当編集のお二人がすごくアイデアを引き出してくれて、アシスタントさんにも助けられていて、私ひとりじゃ漫画は描けないなと感謝しっぱなしですね。
――最後に、漫画家としての目標を教えてください。
林田 一番大きな目標としては、死ぬまで描き続けたい。そのためにも連載デビュー作である『アパレルドッグ』を成功させないといけません。私が30年近く働いたアパレル業界は、辛いこともありましたが、すごく楽しい場所でした。今まで育ててくださった業界への恩返しのつもりで『アパレルドッグ』を描いているので、この作品をきっかけにアパレルが盛り上がって、みんなが少しずつ服を好きになってくれたらうれしいですね。
