2025年1月28日に亡くなった経済アナリストの森永卓郎さん(享年67)。亡くなる前日までラジオに出演し、原稿を書き続ける日々だった。そんな森永さんを支え続けたのが妻の弘子さんだ。今回、弘子さんが、森永さんが亡くなってから初めてメディアの取材に応じた。
「死ぬ気なんて全くなかった」
「本人は、死ぬ気なんて全くなかったと思います。最後の瞬間まで、その考えは変わらなかった。闘病生活は1年以上でしたが、本格的に体に痛みが出だしたのは、亡くなる10日ほど前から。それまでは、元気に仕事と趣味に励んでいました」
亡くなった当日も、ニッポン放送の「垣花正 あなたとハッピー!」に電話出演する予定だった。
「番組が始まる直前に垣花さんから、出演の可否について連絡がありました。『どうですか、出られそうですか?』と問いかけられたのですが、夫はもうスマホを持つ力もなかった。手からスマホが、何度も滑り落ちるので、途中から私が隣で電話を持っていたほどです。
本人は『出る』と言っていたのですが、声に力が入っておらず聞き取りにくい。さすがに、出演は難しいということになり、お休みをいただくことにしました」

