《やらずに後悔して、この世を去ることが一番辛い》

《死は耐えがたい「絶望」と「希望」を一緒に連れてくる》

《大切な人を失った悲しみは、「穏やかに生きる」ことで癒される》

ADVERTISEMENT

 そんな、生と死にまつわる金言がつめ込まれた本だ。著者は20年以上に渡りホスピス(緩和ケア施設)で終末期医療に従事してきた。

「小澤先生は毎日、月に30名ほどの患者さんを看取ってらっしゃいます。そうした生活の中で『人の苦しみってなんだろう?』『苦しみを抱えながらどう生きていけばいいんだろう?』『どうすれば人は穏やかに生きられるのか』というテーマに自ずと向き合ってこられました。そんな先生の感覚を、死を身近に感じている人はもちろん、普通に生きている人たちにまでどう届けるか。企画段階で強く意識したのはそこです」(共同担当編集者の栗田亘さん)

 超高齢化社会である日本は、ゆくゆくは人の死が多発する《多死社会》となる。より一層、死は身近なものになっていく。そのとき、私たちにできることは何なのか。本書が伝えようとしているメッセージの射程は、極めて広い。

「終末期医療への理解者がもっと増えれば、救われる人がたくさんいます。その目標を達成しようとする、先生の使命感はすごい。本書の言葉の強さは、そこに支えられているのではないでしょうか」(共同担当編集者の小林英史さん)

今日が人生最後の日だと思って生きなさい

小澤竹俊(著)

アスコム
2016年1月23日 発売

購入する

2016年2月発売。初版7000部。現在12刷18万部