新年度のバタバタのなか、多くの人が待ちわびたゴールデンウィーク。限られた遠出の機会に心は躍るが、気を重くさせるのが高速道路の渋滞である。
今回は、「渋滞を避けるためにやっておきたい行動」を3つのポイントに絞り、ドライバーがすぐに実践できる対策を整理した。
対策その1:ピーク時間帯の把握と回避
もっとも基本的で、かつもっとも有効な対策は、やはりピークの時間帯を回避することである。
具体的には、NEXCO東日本による「渋滞予報ガイド」やNEXCO中日本・西日本の「渋滞予測ガイド」を参考に、移動のスケジュールを練っておきたい。これらのガイド上では、渋滞スポットの混雑状況が1時間刻みでマップに図示されているので、旅程を組む際にとても便利なのだ。
さて2025年のゴールデンウィークは、4月26日(土)から5月6日(火・振休)までの11日間。しかし飛び石型の連休で、4月28日(月)および4月30日(水)~5月2日(金)は平日にあたるため、混雑は後半の5月3日(土・祝)以降に集中する見込み。
下り線のピークは5月3日と5月4日(日)に発生する見通しであり、これを避けるには夜間や日の出前など「日が出ていない時間帯」に出発するのが基本戦略になる。
しかし中央道や東名高速など、区間によってはこうした策が通じないこともある。たとえば中央道下りの相模湖IC付近では、3日の朝5時の段階ですでに45km規模の渋滞が予測されている。
また東名下りの秦野中井IC付近では、2日の22時頃から40km規模の渋滞が予想されるなど、連休入りは夜中あるいは早朝に出発しても渋滞に捕まってしまう可能性がある。
3日の昼過ぎから夕方にかけて混雑は解消していく見通しなので、午前中は近場で過ごし、ゆっくり昼食をとってから出発するのも有効かもしれない。あるいはある程度の渋滞を覚悟しつつ、「最悪の時間帯だけは避ける」という動きもアリだろう。
一方、上り線のピークは4日から5日にかけて発生する。とくに5日は、中央道や関越道、東北道で30km以上の渋滞が生じる見込みであり、混雑のピークは午後から夜に集中する。
そのため理想的には、午前中に渋滞スポットを抜けておきたいところだ。あるいは最終日の6日には混雑がかなり緩和される見通しなので、帰宅を1日遅らせるプランを検討してもよいかもしれない。
