対策その3:ロードトラブルへの備え
通行量が激増する大型連休には、おのずとロードトラブルも増えていく。とくに高速道路を走る際は、事前にタイヤのチェックを欠かさないようにしたい。
JAFの発表によれば、高速道路上で生じるロードトラブルのうち、約4割をパンクやバーストなどの「タイヤ関連のトラブル」が占めている。去年のゴールデンウィーク期間(11日間)には高速道路だけで、二輪を含めると995件の救援が発生しており、1日に90台以上のペースでパンクやバーストが生じていたことがわかる。
こうしたロードトラブルは、「普通に車検を受けている車」とは無縁のように思われるかもしれない。しかし、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)の調査では、ドライバーの4人に1人が過去にパンクやバーストを経験しているという結果が示されている。
またJATMAが推奨する「月に1度のタイヤ点検」を実施しているドライバーの割合は、25%に満たないことも報告されている。空気圧の低下したタイヤはパンクのリスクも大きくなるし、ひび割れやクラックはバーストにもつながる。
こうしたロードトラブルは旅程を大きく狂わせるばかりか、自他の命に関わる重大事故の原因にもなりかねないので、出発前の給油時などにあわせて点検しておこう。
また渋滞にハマったときのために、水分や食料は多めに車載しておきたい。とくに気温が高くなっていく時期は、気づかないうちに身体の水分が奪われていく「かくれ脱水」になりやすい。
渋滞中は冷房の効きも悪くなるので、お茶やジュースだけでなく、スポーツドリンクや塩分補給のタブレット、経口補水液など、熱中症対策をしておくとよいだろう。
