“『スター・ウォーズ』と日本”と題したパネルディスカッションも行われ(基本的に全てのステージでの会話は英語で行われ、逐次日本語字幕が流れるスタイル)、アニメオムニバス『スター・ウォーズ:ビジョンズ』の脚本家として登壇した脚本家、SF評論家の堺三保さんは「かなり大規模になりました。初日が賑わうのは、コミコンなども同じですね。やはり限定品を求めるファンが多いですから。日本での開催が久々なのでオペレーションの点では多少、改善点もあると思いますが、問題ないと思えるレベル。雰囲気もまるでアメリカにいるみたいに感じましたね。でも何よりファンが盛り上がっているのは嬉しい」と言う。
もともと、『スター・ウォーズ』は、ジョージ・ルーカスが『隠し砦の三悪人』などの黒澤明の時代劇から発想したことで知られ、ライトセーバーを操るジェダイ(JEDI)も時代劇(JIDAIGEKI)をもじった名前だとされている。
「日本のアニメスタジオが関わる『ビジョンズ』の新シリーズ制作も発表され、日本との繋がりはより深まると思います。僕も48年前、中3の時に1作目を見てこの世界に憧れたことを考えると、スタッフとして関われるのは感慨深いですね」(堺さん)
マッツ・ミケルセンが披露した“あるエピソード”
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)で科学者ゲイレン・アーソを演じた、マッツ・ミケルセンは、“伝説のキャラクターたち”というパネルで「日本のファンは、世界一だよ。みんなSWに出てくるキャラクターと、それを演じた俳優への思い入れがすごく強い。これがイギリスなんかだと、まずファンの年齢が高いし(笑)、そもそもファンじゃなくて、有名人のサインや写真のコレクターが多い。だから相手は誰でもいいわけ。でも日本のファンは全然違う。彼らは最高だし、日本を愛しているよ」と語った。会場にはイギリス人もいる中で、この発言なのだから、お世辞ではないはず。マッツの1歳上の兄ラース・ミケルセンも「アソーカ」でスローン大提督を演じているが今回は来日せず、兄弟共演とはならず残念だった。
ちなみに1965年生まれのマッツは、子供の頃兄ラースと地元デンマークの映画館でSWを観ようとしたが大混雑で、隣の映画館でブルース・リーの映画を観て帰って来たというエピソードを披露。以来、出演が決まるまでSWを見たことがなかったというから面白い。
