4月24日発売の『週刊文春』の名物連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」に、音楽ユニット・YOASOBIのボーカル・ikuraとしても活躍するシンガーソングライターの幾田りらが登場。ユニットに参加した経緯や、YOASOBIとして人前でパフォーマンスをした2020年の紅白歌合戦の裏側、そのプレッシャーの中で生まれた楽曲について語った。

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YOASOBIは2曲までの予定だったが…

阿川 私、わかっていなかったんですけど、「ikura」ちゃんというのはYOASOBIのときの呼び名なのね。

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幾田 そうなんです。ソロでは本名の「幾田りら」で活動しています。

阿川 前回、4年前の2021年にYOASOBIとしてこの対談にご登場いただいたときは、Ayaseさんにばっかり質問しちゃって、ikuraちゃんにはあまりお話を聞けずに失礼なことをしたと反省していたんです。もっと聞きたいことがあったのに〜と思っていたから、今回は幾田さん単独でいっぱい伺いたいと思うんですが。

幾田りらさん(左)、阿川佐和子さん(右)©︎文藝春秋

幾田 よろしくお願いします!

阿川 4年前の私はお二人のことを、YOASOBIという本体がまずあって、それぞれソロでも活動しているぐらいの理解だったんですね。でもそうじゃなくて、AyaseさんはボカロP(ボーカロイドプロデューサー)として、幾田さんはシンガーソングライターとしてその前からソロ活動はしていらしたと。

幾田 そうなんです。ソロの幾田りらとして活動していく中で、19歳のときに「小説を歌にするユニットを始めるから一緒にやってみない?」と今のマネージャーさんが言ってくださって。

阿川 新しい仕事が入りました、ぐらいの感覚だった?

幾田 はい。これだけYOASOBIで忙しくさせてもらうことになるとも思っていませんでした。もともとプロジェクト自体も2曲までで終わりの予定だったので。

阿川 それが、この人気となっちゃって、YOASOBIの活動だけで忙し過ぎて、一人での活動が手薄になるということはないんですか?