「私は、TCB(東京中央美容外科)に未払い分の給料1000万円の支払いを求める裁判を起こしました。これは、当時在籍していた約400名の医師たちにも影響する裁判だと思います」

 そう語るのは、TCBでかつて働いていた医師のA氏だ。

 全国に約100院を抱える美容外科大手、TCB。同クリニックをめぐっては、「週刊文春」が昨年9月以降、内部からの告発をもとに様々な問題を報じてきた。

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©文藝春秋

 中でも大きな物議を醸したのが、医療資格を持たない「美容アシスタント」と呼ばれるスタッフが笑気麻酔などの麻酔を患者に投与していた問題だ。これは違法行為に当たる可能性が高く、実際に昨年10月には、中国地方にあるクリニックに警察の捜査が入っている。また、理不尽な罰金制度や減給が労働基準法違反にあたる可能性についても報じてきた。いずれの問題にも、TCBは対外的には何のコメントも発表していない。

 そんな中、「週刊文春」の元に新たな告発が寄せられた。TCBを運営する医療法人社団「メディカルフロンティア」が、TCBに所属していた医師から「給与未払い」で訴えられたというのだ。TCBにこの給与未払いについて尋ねたが、期日までに回答はなかった。

 現在公開中の「週刊文春 電子版」では、A氏が語ったTCBの「一方的な給与ルール変更」の実態や裁判の行方などについて詳報している。

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