2023年からセクシー女優として活動する、水谷梨明日さん。慶應中退後はアメリカにも留学し、その後はさまざまなセックスワークを体験。そんな彼女が次はセクシー女優として生きることを決めた経緯とは…? 文筆家の寺井広樹氏の『高学歴AV女優』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/最初から読む)
◆◆◆
AV女優は頭を使わないと生き残れない
――AV女優さんになられたのは何年ですか。
水谷 2022年の8月に事務所に面接に行きました。
――直接のきっかけがあったんですか。
水谷 それもスカウトですね。風俗のときとは別のスカウトに、SMクラブの仕事帰りに声をかけられて、イケメンだったので連絡先を交換しました。普通に友だちとして仲よくしてたら、「AVいけるんじゃない?」「じゃあやってみたい」となって。さっき言ったように乱交パーティーで気持ちの面のハードルも下がっていましたし。彼がいくつかの事務所を教えてくれたので、そのうちの一つを選んで行きました。
――撮影初日はいかがでした?
水谷 ここが私がたくさん見てたAVの世界、カメラの向こう側なんだって思って、すごいワクワクしました。ディズニーランドのスタッフになったみたいな。
――子ども時代にお父さんのAVを見て以来、どんなふうにご覧になってたんですか。
水谷 よく見るようになったのは、シルクラボの女性向けAVが流行りだした頃で、一徹さんとかの作品をネットでめちゃくちゃ見てました。2017年頃かな。
――好きなエロメンはいました?
水谷 一徹さん。すごく緊張してる女の子に対して、初対面でこんなに仲よくなれるんだと思って。ドラマとかじゃなくて、その素人の子を撮影するのをめっちゃ見てました。一徹さんすごいなぁと思って。そのあとドラマものとかも見るようになって、鮫島さん(鮫島健介)がすごく好きになりました。あと小田切ジュンさん。そしたらデビュー作に二人ともいてめっちゃ感動しました。
――それを伝えました?
水谷 恥ずかしくて直接は言えなかったんですけど、監督にはめちゃくちゃ言ってました。
――デビューだからかっこいい人当てるみたいな計らいはあるんですか。
