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「真の山一のDNA」は…
「山一が突然死したのは、旧経営トップが社員のことも顧客のことも信じていなかったからではないか。損失を隠さず、皆が一丸となって知恵を出し合っていれば、自主廃業は避けられた」と思えてならない。だからマーキュリー社では、財務状況や契約書類は社員なら誰でも見られるようにした。個人の業績も全部オープンに。
「陽の当たる広い道の真ん中を愚直に歩いて行くことが、結局は大切なんだと思う」
姑息な手を使わず、地道に誠実に、お客のために、会社のために、自分のために。それが「真の山一のDNA」だと、永野さんは思っている。
[2022年5月8日掲載/木村雄二]