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成宮寛貴の“ダダ漏れ”な色気は40代になっても健在
本作は、『金田一少年の事件簿』の天樹征丸が原作を手がけた同名マンガを基にしたラブサスペンス。成宮は献身的に妻に尽くす理想的な夫・神城真人を演じ、やや精神的に不安定であるが、夫をひたむきに愛す妻・澪を瀧本美織が演じている。
2人が順風満帆な結婚生活を送っていたある日、澪が働くパティスリーの常連だった週刊誌の記者が殺害される事件が起こる。この事件をきっかけに2人の運命が動き出し、狂い始めていく。
成宮の魅力はなんといっても、周りの人を惹きつけてしまうミステリアスな雰囲気だ。
成宮が演じる真人はとにかく怪しく、闇が深い。第1話から“闇”の片鱗は見えていて、真人は雨が降りしきる中、誰もいない神社で突然傘をぶん回して、わざと壊すのだ。
そして、真人はびしょ濡れになっているのに、雨を浴びながら晴々としたような、それでいて何かを企んでいるような絶妙な表情をみせ、その後、何食わぬ顔で澪の前に「傘、忘れちゃって」と現れる。やっている行動を冷静に考えてみるとサイコパスのようで怖いのに、成宮の見せる表情が美しく、思わず見入ってしまう。
さらに、成宮は『相棒』の初登場シーンも、のちの妻となる悦子(真飛聖)と一夜を過ごした後の朝から始まるほど、昔から“ダダ漏れ”な色気を武器のひとつとしていたが、それは今でも健在。
むしろ年齢を重ねてその色気は深みを増し、まさに“大人の色気”と言えるものになっており、本作では、過激な描写を含んだベッドシーンも披露している。
