「女としては寂しい人生です」夫に性行為を拒まれ続けた
待望の男の子が生まれると、あれだけ激しかった夜の生活は、ぱったりと途絶えてしまった。
「悠馬も兄弟がいたら楽しいんじゃないかって、誘ったこともあったのですが、夫もひとりっ子だし、女の子だったらいらない、女が生まれたら面倒は見ないって言われてしまって……」
それでも夫は悠馬のために早く帰宅し、一緒にお風呂に入ったり、遊んだりする子煩悩で良い父親だった。学校の行事にも仕事を休んで参加し、毎年、家族3人で海外旅行をするなど、家庭的な夫ではあった。しかし、恵理子とのセックスは頑なに拒んだ。寝室は別々にしたいと言われ、夫は部屋に鍵までかけるようになってしまった。
夜、恵理子が起きると、よく夫の部屋から女性の喘ぎ声が聞こえてきた。おそらく夫はAVを見ながら、ひとりで性欲を処理していたのだろう。
「傍から見れば幸せな家族に思われたかもしれませんが、女としては寂しい人生です」
夫から見切りを付けられた恵理子は、子育てにのめり込むようになる。当然、夫は悠馬が医師になる以外の選択肢を許さず、幼い頃から英才教育を施していた。英語は0歳から始め、スイミングや乗馬も習うようになった。連日、スケジュールはいっぱいで、恵理子は母親というより、まるでスケジュールを管理する芸能人のマネージャーのようだった。
女子との付き合いは禁止、大学生になるまで風呂は「おかあさんといっしょ」
小学校では6年間、悠馬の成績はオール5だった。中学校に入ると、試験期間は夜遅くまで起きていることも多く、恵理子は悠馬にマッサージをしたり、夜食の準備をしたり、悠馬が眠りにつくまで起きていなければならなかった。
恵理子は悠馬が思春期を迎えるにあたって、医学部に合格するまでは、女子との付き合いは禁止だと言い聞かせてきた。悠馬は、大学に入るまでずっと恵理子と一緒に風呂に入っていた。
私は思わず、身体の接触以上のことはないのかと尋ねると、恵理子は顔を赤らめてうつむいた。
「ずっとしてるんです。ちょうどあの子が、声変わりしたくらいから……」
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