「遊ぶ時間が欲しいなとは思います」アイドルと会社員の“二足のわらじ生活”に対する本音

――夜中まで自主練をされるんですね。

りぃあん レッスンがある時は仕事終わって20時から23時とかでレッスン。でも次のレッスンまでに振りを覚えないといけないから、次の日、仕事終わりにまた公園に深夜に行って……というの繰り返しています。特に今のグループでは、ライブは土日のみの参加で、平日のライブはメンバーと合わせられないので。

週末はライブアイドルとして活動している(りぃあんさんのXより)

――深夜まで練習して、翌朝には普通に出社される。

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りぃあん 朝は7時くらいに起きて出社します。どの企業もそうかと思いますが、会社では売上の数字に厳しいので、目標を達成しないと普通に怒られるし、アイドルだからって緩く仕事しているとかは全然ないです。

――アイドルに専念するために会社を辞めたいな、と思うことはないですか?

りぃあん 辞めたいなって思うことはないですけど、遊ぶ時間が欲しいなとは思います。ほんと趣味の時間がなくて、普通に街中で休日を過ごしてる人とかを見ると、休日いいなみたいな気持ちにはなりますね。

「会社員だけではちょっと平凡」働きながらアイドル活動を続けるワケ

――会社員として働き、毎日大変な思いをしてもアイドルを続けるのはなぜですか?

りぃあん やっぱり、ステージに立って歌って踊っている自分が一番好きだからですね。自分の人生の中では、会社員だけではちょっと平凡かな、という感覚です。

――インフルエンサーとしての人気とアイドルとしての人気にやはり差があるようですが、そのあたりはどう感じていますか?

りぃあん TikTokを見て初めてライブに来ましたって方はいます。だからワンマンライブとかには結構、私のファンの方が来るんですよ。

 でもその皆さんはアイドルヲタクじゃないから、対バンライブはハードルが高くて来れないことが多いです。だからちゃんとアイドルとして頑張って、アイドルヲタクの方にも好きになってもらわなきゃ、というのは思っています。

――ライブアイドルではなくインフルエンサーとしてステージに立っていたら、とは思いませんでしたか?

りぃあん 最初のアイドルグループの時は対バンではなく、ずっと単独公演みたいなライブをしていたんです。初めてのライブの時には、私1人で100人ぐらいファンを呼べてました。それでその時は、「インフルエンサーでも結構来るじゃん」みたいに思ってました。

 でも対バンだと全然、話が変わってくるなって。2度目のアイドルの頃から気が付きましたね。

――難しいと思いましたか。

りぃあん そうですね。だから今はSNSの中でもXを頑張ってます。元々はTikTokメインでしたが、Xを本格的に動かすようになってから、ライブに人が来るようになったなと実感してます。

――SNSのメインを変えられたんですね。今は何を目標にアイドル活動をしていますか?

りぃあん とにかく、安定して長くアイドルをやりたいと思っています。ここ数年はアイドルもすぐに辞めちゃったり、解散したりとか頻繁にあるので、安定してヲタクのみんなに推してもらえるようなアイドルでありたいです。

 

撮影=深野未季/文藝春秋

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