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亀渕社長とニッポン放送の戦い
一方、フジテレビの日枝久会長は、ニッポン放送をフジサンケイグループから切り離してでも、自社を守ろうとしはじめる。
これに対して、亀渕社長は、日記にぼやきと苦悩をぶつけながら、奮闘を続けた。
「こっちの身にもなってみろというんだ! にゃろめ‼‼」(2月19日)
「信念を貫こうと思う」(3月18日)
「お願いします、神様!」(3月21日)
「『人生は舞台である。僕は、今、ニッポン放送の社長を演じているのだ』と考えたら、少しは気が楽になっている」(3月23日)
「素敵だったニッポン放送もこれまでか⁉!」(3月23日)
リアルタイムで書きつけられた本音の言葉には、後知恵では書けない迫力がある。
第2回は、北尾吉孝SBI社長が「ホワイト・ナイト」として登場し、窮地のフジテレビを救うところまで。しかし、亀渕社長とニッポン放送の戦いはここからだった――。
「カメ社長の買収防衛日記 中編」は、6月10日発売の月刊「文藝春秋」7月号に20ページにわたり掲載される(文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」では6月9日に先行公開)。
