海外志向が強く、勢いで行ったザンジバルでマサイ戦士のジェームスさんと出会い、交際10ヶ月で結婚した鶴本詩織さん(27)。

 マサイ族の妻として村での生活も経験した後、現在は日本を拠点に活動している鶴本さん・ジェームスさん夫妻に、国際結婚のリアルを聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)

マサイ戦士のジェームスさんと出会い、交際10ヶ月で結婚した鶴本詩織さん

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ザンジバルの職場で出会う

――3年前にマサイ族のジェームスさんと結婚されたそうですが、そもそも出会いは?

鶴本詩織さん(以降、鶴本) タンザニアのザンジバル島で働いていたんですが、その職場で出会いました。

――タンザニアで働くことになった経緯は?

鶴本 もともとオーストラリアに留学していて、大学卒業後にそのまま現地で就職したんですけど、一時帰国したタイミングでコロナ禍に突入してしまって。

 しばらく日本で過ごしていましたが、やっぱりまた海外で仕事がしたいと思って求人情報を見ていた時、たまたま見つけたのがザンジバルというリゾート地での仕事だったんです。

 

――その時点ではタンザニアの知識もあまりなく?

鶴本 全然なかったですね。タンザニアがアフリカのどのあたりにある国なのかもわかってなかったです(笑)。ただ、いつかはアフリカに行ってみたかったし、ザンジバルについて調べたら素敵なビーチもあったので、これはいい!と、本当に勢いで行きました。

ジェームスさんの第一印象

――鶴本さんはいろんな国に行かれたことがあるそうですが、タンザニアの魅力は?

鶴本 とにかく皆フレンドリーで、あいさつから始まって、知らない人と何時間も喋って一日が終わっちゃう勢いなんです(笑)。

 なので、到着して最初の3日は気疲れもしたんですけど、現地の人のおかげでまったくホームシックにならず、楽しいスタートが切れました。

――ジェームスさんとは職場で出会ったということですが、第一印象は?

鶴本 マサイ族はケニアやタンザニアに暮らしている部族なんですけど、私は話す機会がなかったんですね。

 で、最初にマサイ族の彼と会った時は、口数は少ないし笑わないし、なぜかその時は目が真っ赤だったこともあって、怖い人だなっていう印象でしたね。