海外志向が強く、勢いで行ったザンジバルでマサイ戦士のジェームスさんと出会い、交際10ヶ月で結婚した鶴本詩織さん(27)。
マサイ族の妻として村での生活も経験した後、現在は日本を拠点に活動している鶴本さん・ジェームスさん夫妻に、国際結婚のリアルを聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)
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ジェームスさんは、人気TikToker
――(ジェームスさんがトイレから戻って来る)ジェームスさんが歩くとアクセサリーの音がチャランチャランってしますね。
鶴本詩織さん(以降、鶴本) 私もあの音で、「あ、帰ってきた」っていつも確認してます(笑)。私たちのSNSを見てくれている人からも、「あの音でジェームスに気づきました」っていう方がいました。
――ジェームスさんはフォロワーが70万人以上もいる人気TikTokerなんですよね。
鶴本 彼がはじめてエスカレーターに乗った時のリアクションを私が投稿したらすごくバズったんですけど、それがきっかけで、ジェームス自身もTikTokを始めたんです。
あとは、自分の顔を見るのが好きなのもあると思いますね。
マサイの村には鏡がない!?
――自分の顔を見るのが好きとは?
鶴本 そもそもマサイの村には鏡がなかったので、自分の顔を見たり写真を撮ったりするのが楽しいみたいです。
――ということは、最近までジェームスさんは自分の顔を見たことがなかった?
鶴本 自分の顔をはじめて見たのは、出稼ぎのためにはじめて村からザンジバルに出てきた時なので、20歳くらいの時じゃないですかね。
ジェームスさん(以降、ジェームス) 怖かったよ。
鶴本 え、怖かった? (鶴本さんがジェームスさんの通訳をする)ああ、最初に鏡で自分のことを見た時、自分のお父さんだと思ったらしいです(笑)。
朝の支度も私より長いですね。ずっと鏡を見てるので。