ゼレンスキー大統領「少し苦手」だったが…

――アメリカはバイデン政権からトランプ政権に変わりましたが、どういう思いを持っていますか。

ネトーチカ トランプ大統領の誕生で色々なことがありました。自分もトランプ大統領のことは嫌いでしたが、今はなんと言っていいかわかりません。最終的に支援は大きくは変わらず続いていますが、ウクライナは自力で戦い続けるべきで、アメリカの支援に依存すべきではないということを学んだのだと思います。

――ではゼレンスキー大統領について、ウクライナの人々はどう思っているんでしょうか。

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ネトーチカ 今はウクライナの人の半分以上が彼を支持しています。でも戦争前はあまり人気がなかったのは事実です。私も当時は少し苦手に思っていました。

 ただ戦争が始まって、私も含めてゼレンスキー大統領への評価は変わりました。アメリカやヨーロッパから大きな支援を獲得し、ウクライナのために多くの武器を調達することができました。

©細田忠/文藝春秋

 一部では、トランプ大統領が不利な条件での合意を求めたとも報じられましたが、その際にゼレンスキー大統領がウクライナ人の思いをしっかりと伝えた姿勢に、多くの人が感動しました。 

日本人のウクライナに対する関心

――ネトーチカさんは日本にいますが、年月がたつにつれて、ウクライナに対する関心は薄まっていると感じますか?

ネトーチカ 2022年の戦争開始時と比べると、確実に減少していると思います。アメリカの情勢やガザ・イスラエル紛争など、他の問題もあり、人々は簡単に関心を他へと向けてしまいます。

 ただ日本政府は今でもウクライナを強く支援していると思います。ロシアの凍結資産をウクライナ支援に使うというニュースもありました。それに、今でも私のフォロワーの方々はウクライナにとても関心を持ってくださっています。