ウクライナ出身のモデル、コスプレイヤーのネトーチカさん。180センチの圧倒的スタイルを持ち、昨年SNSで起こった「デカ女ブーム」で一躍注目を浴びた彼女は、ウクライナの戦禍を避けて日本へとやってきた。

 第3回では今年ウクライナへ帰郷した際に感じた変化やゼレンスキー大統領への思い、そして日本人にお願いしたいことを聞いた。(全3回の3回目/最初から読む

ウクライナ出身のモデル、コスプレイヤーのネトーチカさん ©細田忠/文藝春秋

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ウクライナの女性は水着写真に抵抗がない

――この4月に勤めていた企業を辞めたネトーチカさんですが、今後はコスプレイヤーとモデルどちらの仕事がやりたいんですか。

ネトーチカさん(以下、ネトーチカ) 両方です。グラビア撮影が本当に好きで、特に古い日本のビールのポスターのような水着の写真が大好きなんです。でも私がするならビールの代わりに「クワス」(ウクライナで飲まれるライ麦と麦芽を発酵させて作る微炭酸の飲み物)がいいですね。

「クワス」を持った水着姿のネトーチカさん 本人Xより

「クワス」はコーラとビールの中間のような感じで、ウクライナでは清涼飲料水とされていますが、とても美味しいです。先日、無料の試飲イベントを企画して日本のファンに飲んでもらったんですが、家で一人で30リットルを作って大変でした(笑)。

 目標の一つには日本で「クワス」の販売を始めることがあります。そうすればウクライナの文化をもっと身近に感じられると思うので。

――グラビアの仕事では水着になりますが、抵抗はないですか。

ネトーチカ 水着でビーチで写真を撮るのなら大丈夫です。実際、ほとんどのウクライナの女性はインスタグラムに水着写真を投稿しています。日本ではそれがビジネスになっていることを考えると、そういうウクライナの女性は無料でグラビア写真を投稿しているようなものと言えるかもしれません(笑)。

 写真で言えば、ウクライナの写真集を作って販売したいと思っています。ウクライナにも実は温泉があるんです。そういうものを紹介して、売り上げを寄付したいなと思っています。