「薄い」「軽い」の代償として、見逃せない3つのポイント

 薄型と軽量化の代償として、「iPhone 17 Air」にはいくつかの懸念点も存在します。これらを許容できるかで、本製品の評価は大きく変わってくるでしょう。順番に見ていきます。

 まずは、カメラがシングルレンズであることです。現行の「iPhone 16」シリーズは、「iPhone 16e」を除き、どのモデルも標準レンズに加えて超広角レンズを搭載した「2眼」構成です。さらにハイエンドの「Pro」シリーズは、そこに望遠レンズも搭載した「3眼」構成となっています。

 ところがこの「iPhone 17 Air」は、現状の予想では「1眼」構成で、撮影の幅はかなり狭くなると予想されます。

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現状の予想では「iPhone 17 Air」に搭載するカメラはシングルレンズ(広角)のみ。望遠はもちろん、超広角レンズも非搭載とされています
「iPhone 17 Air」のモック(左)と「iPhone 16 Pro Max」(右)のレンズ部を比較。複数レンズを搭載するのが当たり前な昨今のスマホの中だと「1眼」は少々物足りなく感じます

 例えば、日常的に撮影する半分近くを超広角レンズで撮った写真が占める筆者のようなユーザは、乗り換えるには少々勇気がいるでしょう。どれだけボディの薄さや軽さが魅力的でも、スマホにカメラとしての機能を求めるユーザがほとんどの昨今、多くの人にとって対象外になってしまいそうです。気にならないのは「第3世代iPhone SE」など、シングルレンズのiPhoneをメイン機として愛用しているユーザくらいではないでしょうか。

 もっとも、この「iPhone 17 Air」に搭載されるレンズは完全に新規設計で、複数のレンズの役割を兼ねている──との噂も一部にあります。これが事実ならば問題はクリアされるのですが、こちらも諸説あることから、正式発表までは様子見ということになりそうです。