玉木雄一郎・国民民主党代表が掲げる「日本再生計画」とは? 玉木氏が政策の一端を語った。

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「短期」「中長期」の政策を両輪で

 いま求められているのは、変えるべき古い仕組みを大きく変える政治、決断できる政治です。政治が決断して変えるべきものを変えて行けば、日本経済は必ず復活します。我々国民民主党は、「手取りを増やす」「インフレに勝つ」を掲げ、夏の参院選に挑みます。

 ここでは国民民主党が特に重視する経済政策に絞って日本経済再生の道筋を具体的に提示したいと思います。

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玉木氏 Ⓒ文藝春秋

 日本経済再生のためには、「短期」「中長期」の政策を両輪で推し進める必要があります。「中長期」では、資源のない日本が再び科学技術立国として復活するために、「教育国債」の発行で教育・科学技術予算を10兆円に倍増することを打ち出していますが、「短期」では、とにかく一刻も早く手取りを増やすこと。そのためには、税負担と社会保険料を適切な水準まで軽減しようというのがメインの政策です。GDPの6割を消費が占めることからも明らかなように、景気回復のカギは消費にあります。手取りが増えれば消費が喚起され、モノが売れれば企業業績が上がり、さらなる賃上げへと繋がる好循環が生まれます。