アメ車が売れないこの国にも、アメリカのカスタム文化はたしかに息づいている。海の向こうに思いを馳せる、ホットなオーナーたちの素顔に迫る!

 今回は、「37th MOONEYES Street Car Nationals®」の出展者から、シボレー・アストロに乗る「リュウジ」さんをご紹介。

日常の足もこの1台。大柄なボディだが、前方の見切りがいいので案外運転しやすいのだとか

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家の駐車場にはアメ車がぎっしり

 父親が車屋を営んでいて、私が小さい頃からアメ車に乗っていたこともあって、もうずっと「車=アメ車」くらいの環境で育ってきたんですよ。

 今、北陸で両親と姉家族と住んでいるんですけど、みんなアメ車に乗っていて。父はサバーバンとアストロのハイルーフ、母はアストロの旧マスクとトレイルブレイザー、姉はハマーH2。家の敷地いっぱいに、もはやパズルゲームみたいに並んでいますね。

ブラックのボディにエアロパーツで存在感を増したシボレー・アストロ

 実はこのアストロも、もともと母が乗っていた車なんです。母がこれを買うときから、将来私に譲るという話になっていて。中学生くらいの頃に自分が「将来アストロ乗りたい」と言いはじめ、ちょうど家の車が手狭になってきたこともあり、「それならもうアストロ買っちゃうか」という流れになっていたんですよね。

 なので当時から、このアストロの洗車や簡単なメンテナンスをするのは私で、免許を取ってすぐに譲ってもらって。教習車とは大きさもハンドルの位置も違いましたけど、ずっと触れてきた車ですし、ボンネットも短くて、最初から運転しやすい印象でした。

リアウインドウにはサザエさんを模したキャラクターたち

 自分にとってはもう、アストロが当たり前の存在になっていますが、周りからはギャップがあるように見えるらしく……。「プリウスに乗ってそうなのに」とか、「アメ車に乗っている人に見えない」とよく言われますよ。

レザー調のシートはロングドライブも快適そう

 でもやっぱり、新しい車にはどうしても興味が湧かないんですよね。今だとアルファードが同じくらいのサイズ感ですけど、最近の車に乗っても、ボタンだらけで何が何やらわからないですし……。SNSもやらないし、根がアナログ人間なのかもしれません。

4本出しの砲弾型マフラーは迫力満点

 それに、アストロを普段の足に使っていても、とくに不便に思うことはないんですよ。案外取り回しも悪くないですし、燃費もリッター8キロから9キロくらいは走りますしね。

中学生の頃に家にやってきたアストロ。将来譲ってもらう約束で、洗車などのメンテナンスをずっと担当してきた

 ただ、それでもお金はかかりますよ。負担を抑えられているのは、実家で暮らしながら父の車屋で働けているのが大きいんだと思います。気持ち程度ではありますが、家には毎月お金を入れるようにしていますね。

次の記事に続く 「最初はもう少しキレイめに仕上げる予定だったんですけど…」N-BOXをド派手にペイントする男性が語る“軽自動車を改造する理由”

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