――尋常ではないスピード感ですが、家族に打ち明けたのはいつだったんでしょう?
西元 沖縄の撮影に行く前日です。実家でご飯を食べているときに「報告あります!」と言って「明日、沖縄でAVを撮ってきます」とはっきり伝えました。弟は黙っていて、親からは「何も答えられない」と言われましたね。
受け入れてくれたのはだいぶ先で「何を言っても聞かないタイプだから」という、あきらめもあったかもしれません。
メンバーから「セクシー女優と一緒にステージには立てない」と…立ち上げたアイドルグループが解散した事情
――その後、AVで稼いだ資金も含めて、立ち上げたグループにはいくらぐらい費やしたんですか?
西元 22年8月に活動休止するまで、1年ほどで300~400万円が溶けました。曲を作ってもらい、レコーディングして、衣装を作って、MVも撮って……となると思いのほか、お金がかかるんですよ。
デビュー直前でメンバーが飛んだり、色々と苦労もあって。結局、メンバーから「『社長がAVをやっているから、みんなもAVをやるの?』とオタクから聞かれるのが嫌だ」と直談判されて、セクシー女優と一緒にステージには立てないと責められて解散し、1人っきりになっちゃいました。
――自分で立ち上げたグループが解散になっても、また、別の事務所でアイドルの活動を再開したんですよね。
西元 解散となって選択肢をミスったかなとは思ったんですけど、他のグループに入ってから「次を考えればいい」と思って、合うグループを探したんです。でも、オーディションを受けても「AV出演を隠すならいいよ」と言われて、なかなか所属先が見つからなかったですね。
運よくメンバーになっても、当時は「春さりな」の名義でアイドルの活動していて、オタクから「めいさちゃんだよね?」と聞かれることも多かったんです。そこで嘘をつくのも嫌で、居心地のいい環境を探すために、色々なグループを転々としていました。
「AVに出てるヤツがアイドルを名乗るな」「アイドルをやってる人に謝れ」とアイドルオタクに批判され…
――アイドルとAVの両立には、どんな声がありました?
西元 反発しかなかったです。アイドルオタクからもAVオタクからも「その組み合わせでやる意味が分からない」と言われました。
特に、キツかったのはアイドルオタクです。「AVに出てるヤツがアイドルを名乗るな」とか「アイドルをやってる人に謝れ」とか、手厳しい意見もありました。でも、ヘッチャラでしたね。
めっちゃポジティブで「叩かれれば叩かれるほどバズるだろう」と計算していたし、前例がないだろうから、最初の人として認知されれば勝ちだと思っていたんです。両立させている人としてのポジションを確立できるまでは何があっても辞めないと思いながら、耐えていました。

