――ちなみに、アイドルグループ立ち上げのために作った会社は今どうなっているんですか?
西元 詐欺被害に遭っています(苦笑)。じつは、アイドルの期間に、ちょっとだけ運営の人と付き合っていたんですよ。
離れた場所にいると「何してるの?」と鬼のようにメッセージを送ってくる束縛気質の人で、アイドルの活動以外は外出禁止で軟禁状態にされたこともあったんです。
でも、ようやく別れられるとなったときに腹いせで、会社の登記簿とか印鑑とかを全部持って行ってしまって、詐欺グループに渡しちゃったみたいです。
――解決したんですか?
西元 まだ解決していないし、詐欺の被害者が各地にいるみたいで、全国の警察署から「何々県警ですが」としょっちゅう電話がかかってくるんです。
問題解決のためにお願いしていた弁護士さんも炎上してしまって、別の弁護士さんを探さなきゃいけなくて。でも、それ以外は幸せです(笑)。
「最初はエロい目でライブに来る人が多かった」アイドル活動を通して変化した“周囲の視線”
――波乱万丈過ぎますね(笑)。過去のインタビューでは「アイドルは30歳になるまで」とも語っていましたが、グループのメンバーとして復帰する可能性も残ってはいるんですか?
西元 アイドルもセクシー女優も受け入れてくれる事務所でグループのリーダーにもなってやりきったし、今のところは考えてないですね。
最後に所属したJUGS MAFIAでは、最初はエロい目でライブに来てくれた人が多かったんですけど、途中からは純粋に「パフォーマンスが好き」と言ってくれる人が増えたんです。それもあって、アイドルは達成したと言い切れるので、完全復帰はないと思います。
――生きざまが潔く、カッコいいです。
西元 色々あって、強くなったんですよ。アイドルとセクシー女優を両立させてからは特に変わったし、叩かれる覚悟も生まれて、病むこともなくなりました。
将来的には、AV以外でも名が知れる人になりたいし、1人の人間として「西元めいさってスゴいよね」と言われるように生きていきたいです。
撮影=三宅史郎/文藝春秋
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

