アイドル兼セクシー女優という、異例の肩書きで活動していた西元めいささん。かつて、自身で立ち上げた会社でみずからグループをプロデュースした経験もあるが、2025年5月には、約5年間に及ぶ波乱万丈だったアイドル人生の「終了」を宣言した。

 ダンス講師として順風満帆の生活を送りながらも、なぜ、アイドル界に足を踏み入れたのか、背景に迫った。(全3回の2回目/3回目に続く)

セクシー女優の西元めいささん ©三宅史郎/文藝春秋

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超陰キャの中学時代→高校時代は「部活に打ち込む陽キャ」に大変身

――イジメによって教室に通えなかった中学時代を経て、無事に高校へ進学したんですね。

西元めいさ(以下、西元) 成績はギリギリでしたけど、先生たちがなんとか内申点を出してくれたんです。一度だけ、中学の陸上部で参加した大会で好成績を上げていたのに救われて、スポーツ推薦で進学できました。

 でも、通った高校には陸上部がなかったので、得意なダンスを活かせるバトントワリング部に入ったんです。

――2歳から習っているダンスも続けながら、チアダンスの全国大会にも出場するほど活躍していたそうですね。

西元 土日の午前中は部活、午後はダンスの個人レッスンに通っていました。団体でも全国大会に出場する学校でしたけど、私は個人部門で成績を出したくて、3年間頑張っていたんです。

 17年9月の「2017ジャパンカップ全国高等学校マーチングバンド・ポンポン・バトントワリング選抜大会」では個人部門で金賞を獲ったりできて、うれしかったです。

 

中学時代のイジメがフラッシュバックして“うつ状態”になったことも…

――人生のどん底も味わった中学時代とは、ガラッと変わりましたね。

西元 中学でイジメられてちょっとグレたのに、部活に打ち込む陽キャになりました(笑)。人当たりが強めだったので、友だちと衝突するときはあったんですけど、イジメられることはなかったです。