おじさんとご飯を食べに行って10万円もらうパパ活のようなことも半年ほど両立させていたんですけど、子どもに教えている自分と、おじさんを相手にしている自分とのギャップに病んで、衝動的に首をくくってしまったんです。でも、ギリギリでお母さんが救ってくれました。

 今も、おっパブの店長からは「やりましょう!」とお誘いの連絡が来ますけど、絶対にやりません(笑)。

 

「先輩のメンバーが、自殺してしまったんです」アイドルデビュー後、1年足らずでグループを脱退したワケ

――(笑)。その後、フリーのダンススクール講師から一変。20年2月には、KissBeeへの加入でアイドルとしての活動をスタートします。

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西元 そもそも「ディズニーのダンサーになりたい」とか、ダンスで人前に立って目立ちたいが一番だったのに、お小遣い稼ぎになればと思っていた講師業が本業になってしまって、飽きちゃったんです。

 アイドルにこだわりがあったわけではなく、たまたま見つけたのがKissBeeのオーディションでした。ダンス講師よりは稼げなくなったんですけど、活動は充実していましたね。

――元々、集団行動が苦手とも言っていましたが、グループでの活動にはなじめたんですか?

西元 先輩からは気に入られていなかったかもしれません(苦笑)。言われたことをそつなくこなせちゃうので、嫉妬されていたと思います。

 

――ただ、1年足らずの活動でグループからは卒業します。

西元 唯一、かわいがってくれていた先輩のメンバーが、自殺してしまったんです。明るくて後輩思いで、いつも気にかけてくれた先輩がそれほど追い込まれていたのに気づけなかったのが当時はショックでした。

 自殺を知ったその日に「今日辞めます」と伝えて。当時は「もうアイドルをやらない」と決めていました。

〈つづく〉

撮影=三宅史郎/文藝春秋

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【厚生労働省のサイトで紹介している主な悩み相談窓口】

▼いのちの電話 0570-783-556(午前10時~午後10時)、0120-783-556(午後4時~同9時、毎月10日は午前8時~翌日午前8時)

▼こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556(対応の曜日・時間は都道府県により異なる)

▼よりそいホットライン 0120-279-338(24時間対応) 岩手、宮城、福島各県からは0120-279-226(24時間対応)

次の記事に続く 「メンバーから『セクシー女優とは一緒にできない』と…」“現役アイドル兼セクシー女優”として活動した西元めいさが語る、“異例の両立”に対する周囲の反応

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