「幼い頃から、ディズニーのダンサーになりたかった」大学中退後、ダンス講師として活躍
――ダンサーの夢はいつから描いていたんですか?
西元 幼い頃から、ディズニーのダンサーになりたいと思っていたんです。でも、本気ではなくて、高校3年生で参加した部活の大会でソロ部門のチャンピオンになったときに「プロになれるんじゃないか?」と思ったのが、はっきりとしたきっかけでした。
――その思いもあってか、大学中退後はフリーのダンス講師として活躍していました。
西元 中退するかしないかの時期に、たまたまダンス講師の募集を見かけたんです。でも、場所は空手教室だったんですよ。教室の空き時間に「ダンスを教えられる人を募集しています」とチラシに書いてあって、応募したら受かりました。
――空手教室でダンスとは、特殊な環境ですね。
西元 そうですね。教室にはダンスを教えるノウハウがなかったので、何もかもゼロから作ったんです。
子どもに教えたかったので手づくりのチラシを最寄り駅前で配って、授業内容も「ひとコマでストレッチを何分、レッスンを何分……」と考え、カリキュラムを組み立てて、ダンススクールを運営していました。
「10万円もらっておじさんと…」ダンス講師とパパ活の両立に病んで自殺未遂を経験
――その後、スクールは何年ぐらい続いたんですか?
西元 3年ぐらいでした。場所がよかったのか、意外と生徒が集まったんです。チラシを配るときに、元気な陽キャっぽい子に「友だちを10人くらい連れてきて」とお願いしたら、本当に連れてきてくれて。
芋づる式に、最終的には空手教室を上回る60人ほどの生徒が集まったんです。生活に困ることもなく、月に60万円ほどは稼げました。
――ダンススクールが順風満帆だった当時、自殺未遂もしていたと聞いて驚きました。
西元 子どもたちにダンスを教えながら、好奇心に任せて、夜はキャバクラやおっパブでも働いていたんです。

